■おもろさ倍増!術後10ヶ月 2005.11.7

 頭蓋骨早期癒合症の手術から、10ヶ月が過ぎました。術後1ヶ月のCTでは、すでに脳が頭蓋骨いっぱいにのびのびと広がり、以前は押しつぶされてつぶれて見えていた脳室(中心部分)の形が見えるようになるなど大きな変化が見られました。術後6ヶ月にも、脳血流や3DーCT、心理などの検査を受けましたが、データ的にはそんなに大きな変化はなかったようです。でも心理の先生も、雅魚が検査に挑む態度や集中力が、術前とは明らかに違っているのを感じるとのこと。私たち家族も、着実な進歩を感じていますし、相変わらず毎日1つづつくらいのペースで新しい文章(組み合わせ)が出てきています。そういえば、単語だけで会話をすることは、ほとんどなくなりましたね。

 言葉もそうなのですが、人とのコミュニケーションにおいてもいろいろな頭脳プレーができるようになっていて、かなり笑かしてくれます。ママがおばあちゃんと長電話をしていると、「電話かわる」と雅魚。おばあちゃんに変わると、「もう電話終わりです。さようなら」と言って切ってしまいました(笑)。またある時は、電池の切れたロボット(ターミネーター2)を持ってきて、「壊れたです。病院行こうね」と雅魚。人間の病院で直るとは思っちゃいないのですが、ママがあまりに電池を入れ替えてくれないのに困って、言い方を変えて攻めてみたようです(笑)。このお兄ちゃん、思っていた以上におもろいもんを持っているみたい。素晴らしい!!

詳しい解説は↓

 写真の上にカーソルを置くと、雅魚ちんが動きだします 

【動画の解説】

その1−「スパイキッズ見ていい?」と雅魚。昨晩テレビでやっていた映画を録画しておいたものですが、すでに朝見終わっていると思ったママに「そんなにテレビばっかみちゃダメ」と怒られます。でも、朝全編見せてもらったわけではないこと、「続きは後で見なさい」とパパに言われたことをどうしてもママに説明したくて、あれやこれやと言葉を使ったり、しまいにはパパの供述を得たりして、なんとかママに伝えることができました。こういう複雑なこと(誰と、どんな約束をした)を伝えることがとても上手になりました。発音の悪さから言葉では伝えられないと判断すると、ジェスチャーを取り入れたり、テレビ雑誌を指差して番組名を伝えたり、それはそれはすごい努力です。

その2−「カレーを(に)ジャガイモを入れたら、カレーをかけて、食べる」と言っています。「明日はカレーだよ」とママが言うと、「カレーにジャガイモを入れるです(入れてくれ)」と雅魚。そういえば、我が家のカレーは炭水化物を気にするあまり(パパの糖尿のため)しばらくジャガイモが入っていませんでした。そんな細かいことに気がついて注文つけてくるところが、うざったいやらうれしいやら(笑)。

その3−桃魚と接するとき、ママの様子をよく観察していてそれを真似ては、よく面倒を見てくれる雅魚。ここでは、ママの足の指をナメている桃魚に「あぷ(怒るときにママが使う赤ちゃん語)です。(ナメていいのは)これです」と言って、おもちゃのネコをあてがいます。桃魚もそんなお兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんがごはんを食べているとくっついてきては食事を邪魔してしまうのでした。

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