■ダスティン・ホフマンと… 〜術後1年〜 2006.1.3

 最近、映画の話題には触れていませんでしたが、映画オタクぶりは健在。新作映画チェックは欠かしませんし、ヒマさえあれば俳優名鑑や映画雑誌を読みあさっています。ある日、男優本を見ていた雅魚が、「ダスティン・ホフマンとアル・パチーノ似てる・・・」とつぶやいて笑っているのです。確かに似てますが、8歳児の言うことじゃないですよね?どう考えても。誰も教えちゃいませんよ。ショーン・コネリーなんて、ママもよく知りませんし。数を数えることもひらがなを自力で書くこともできないほど、お勉強の苦手な雅魚なのに、このマニアックな才能をどう伸ばしてあげればいいのやら?この冬休みは、パパに「KING KONG」に連れて行ってもらいました。3時間半の作品を見るために、大好きなコーラも飲まずに我慢していたそうです(笑)。

鼻声ですが、口からは渋い銀幕スターの名前がつらつら・・・

 写真の上にカーソルを置くと、雅魚ちんが動きだします 

 【クリスマス直前のある夜のおしゃべり】

桃魚も寝たことだし、雅魚とママは1年前の頭の手術のことを振り返っておしゃべりをしていました。

「昨年のクリスマスは、頭の手術してきつきついのお部屋(ICU)だったこと覚えてる?」と聞くと、「うん。ネコのクリスマスおんがく(かかってた)」とにやり。術後3日間、全く目が見えず、聴覚での記憶がすごく残っているみたい。ママが持参した2枚のCD「ジングルキャッツのクリスマス(ネコの鳴き声をコラージュした音楽)」「レゲエクリスマス」をこの3日間ずーっと聞いていて、CDが途絶えると「おんがく・・・」と言ってましたっけ。

「手術の後、痛くなかった?きつくなかった?」「うん。目見えなかった」痛みはそれほどでもなかったけど、腫れで目が見えなかったことが一番辛かったと伝えてくれる。「手術してよかった?」何度聞いてもこの質問には、大きくうなずいてくれる。頭の手術を終えてから、相変わらずのペースで言葉は増えています。発音はつたないけれど、自分の思っていることを具体的に伝えることが上手になったと感じています。頭の手術をしたことで「雅魚がこんな時どんな気持ちでいるのか?」、そんなことがこちらに伝わってくるようになりました。まさに『ニュー雅魚ちん』の誕生でした。

 突然ではありますが、今年1月中に「がんけんかすい」の手術(順天堂医院 形成外科)を予定しています。まぶたの筋肉が弱いことは以前からわかっていたのですが、頭の手術をしてくださった形成外科の先生からお話があって、初めて考えてみたのです。そしてこの1年、健常児のお友達から「目あいてるの?」(からかわれてるのではなく、心配してくれての言葉です。4歳ころからたまに言われてはいましたが)と目について指摘されることがすごく多くなり、雅魚本人も気にしはじめていたのです。理解力のアップした雅魚ですから、本人ともよーく話をして決めた手術です。親としては外見が変わってしてしまうのが少しさみしいのですが、視野が広がったり、外見を指摘されなくなったり、雅魚にとってのメリットは計り知れないのかなと思っています。

 

はじめのページにもどる